会津里花の一五一会メモ(原案帳#34)

きっと、あの方のマブイが、わたしたちのそばにいて励ましてくれたのだろう。


岡部の大旅籠「柏屋」内の蔵を改造した食事処「一祥庵(いっしょうあん)」でのお料理付ライブ、「大成功！」といえる内容となった。
客席も約４０席が満席だった。

PA、つい今回も自前になってしまって、ちょっと苦労。(マイク９本、ライン３本、卓８チャンネル＋６チャンネルを足して使い、ギターアンプも２台…有り物を継ぎ接ぎして、という感じ。cyanさん、サミーさん、感謝！)

楽屋で食べたお弁当、おいしかった！
豪華！(写真)

そうして演奏が始まる。

まずcyanさん(マイミク晃彦さん)とわたしの三線・一五一会デュオで４曲。
・オジー自慢のオリオンビール
・てぃんさぐぬ花
・満月の夕
・唐船ドーイ
前回のステージ以来練習なしのぶっつけ本番でヒヤヒヤ！
でもなぜか、お互いの息があってしまうのだった。

これでつゆ払いはOK(笑)

続いて、cyanさんとしほちゃんのデュオ、「凪(なぎ)」登場。
曲目がよくわからないのもあって詳しく書けないんだけど、『童神』、夏川りみさんの曲、あとオリジナル曲を２曲……このオリジナル曲が、三線と歌だけという素朴な編成でいて、なかなか聴かせる良いものだった。
しほちゃん歌うまいし……ちゃんと歌えると説得力あるんだなあ、と実感。

で、休憩を挟んで、いよいよ白花＋の出番！
・花
・涙そうそう
・八ツ手の木
・すみれ島
・赤田首里殿内
今回は、いろいろ大変だった。
メンバーにはかなり苦労をかけてしまった。
でも、音楽的に厳しくあろうとすると、んで説明が足りないと、「会津のわがままで振り回す」ようにしか見えないことになってしまう。
それでもみんなよく耐えてついてきてくれたと思う。
それが今回、し４かりと結実したのだと思う。
『花』、あやちゃんのボーカルは本当に良くなってきた。
『涙そうそう』、会津が歌いやすいキーで、として「G」にしたことで、サミーさんの楽器は増えるはあやちゃんのコーラスは難しくなるはジョージさんのウクレレも大変になるはで大変だったけれど、……この歌は「挽歌」だ。それを、わたしの声で通して伝えたかった。
『八ツ手の木』もキーを上げた。これだけは、わたしのオリジナル曲なのに自分のキーで歌えないのはおかしい!!とずっと感じていた。オリジナルキーを取り戻したおかげで、この歌に込めたかったボーカルの表現が戻ってきた。
間際になってのキー変更で振り回してしまって申し訳なかったけれど、これを定着させていきたい。
ほとんど綱渡りに近いギリギリの努力でついてきてくれた３人に、心から感謝！
『すみれ島』、こないだの日曜日にやった「浜辺で特訓!?」のおかげで、みんなの歌にマブイがこもってた。
お客様の中には、泣いていらっしゃる方もいた。
この物語にこめた思いが、伝えられたと思う。
そうして、『赤田首里殿内(あかたすんどぅんち)』。ジョージさんのウクレレ・ストロークから始まるアレンジ、たぶん世界で他にないと思う。そうして、あやちゃんが中心になってやった、手遊び。楽しくできたねー!!全体にゆったりした曲が多い中、最後に体が動かせる曲ができて、本当に良かった。

……と、すっかり長くなってしまったけれど、それだけ「思い入れ」が強いのです。どうかお許しを。

ここで、「凪」と「白花＋」のジョイント！

…の前に、この「蔵のコンサート」と常連の出演者であるcyanさんを支えてこられ、つい先日亡くなられた「ぱらぼんぱぱ」さんに、黙祷を捧げた。
実は、cyanさんが今日弾いているのは、この方が自作された三線なのだ。
胴を製作された方も見えていて、わたしは気持ちが引き締まった。

そうして、演奏が始まる。
・イラヨイ月夜浜
…故人が好きな曲で、cyanさんと共演したこともあったという。
あとは元気に、陽気に！
・島人ぬ宝
・島唄
アンコール
・安里屋ユンタ

……きっと「ぱらぼんぱぱ」さんも、姿は見えなくても同じ場所にいてくださり、わたしたちの演奏を応援し、楽しんでくださったのではないか。
そうとしか思えない盛り上がりだった！
cyanさんの三線にも、故人の魂が宿っていた！

本当に、このコンサートに出ることができて、良かった。

最後になってしまいましたが、このコンサートへの出演を誘ってくれたcyanさん、そうしてコンサートを守り続けている一祥庵の女将さん、それから新たな出会いをもたらしてくださったぱらぼんさんとぱらぼんぱぱさん、本当に本当にありがとうございます！

さあ、「怒濤の週末」最後はマキタさんとミッちゃんトコにて、「Brush-Up Live Vol.3」！
がんばろーっと♪